(2014年8月26日(火)13:30〜16:30)
ネイルケアの大切さが見直されている今、プロならではのケアを学び直しましょう!
第27弾となる今回は、ネイルケアのスペシャリスト、JNA常任本部認定講師であり、マスターエデュケーターの伊藤朋子さんが出演。「今だから大切!究極のネイルケア・テクニック!」と題し、見直され始めているネイルケアの大切さと、リピーターを増やすテクニックを披露してくれました。
今回は、伊藤さんが育成中というモデルさんが出演。作品作りはもちろん、コンペティションや試験に挑む際には、何ヶ月も前から「モデルの手を育てる」ことが大切だと、自身の経験からお話しされていました。
まずは右手でケアに関するテクニックを披露。 カットスタイルを1本1分以内に、確実に仕上げるファイリングでは、ファイルをかける角度について特に強調されていました。 「ドクターフィッシュがついばんでいるよう」と言われたこともあるという伊藤さんのニッパー使いは、スキンダウンをしっかりして、浮いてきた角質を取るだけというシンプルなもの。無理な処理を行わない正確なケアは、爪の成長を促進させるので、爪が綺麗育ちます。そのため、サロンでは特にケアを重視する中高年齢層の人気が高く、正確なケアはリピーター獲得に直結する大切なポイントであると話されていました。 ケアの後には赤のポリッシュを塗布。補強成分の入ったベースコートは、少量を擦りこむように薄く塗布。カラーは、丁寧にサイドラインをとった後、液体を誘導する程度の軽さで塗布を行うことで、きれいなカラーリングを実現させていました。
そして、左手は、7月上旬に行った初めての施術前の写真と、現在の状態を見比べながら解説。育成中の爪はハードジェルで補強することで、イエローラインが綺麗に揃うという結果を体現していました。左手人差し指には、2週間後のハードジェルのフィルを行いました。240グリットのファイルで優しく行い、ツヤが消え、ハードジェルの段差がなくなったらすぐに終了。 ジェルは2回に分けて塗布。1層目は少量のジェルを取り、キューティクルのキワまで入れることで、持ちをよくさせ、2層目は少し多めにとったジェルを、アーチ状にすーっと引き、馴染ませる時間を持つことで、爪に沿った自然な形に仕上げることができるとのこと。
後半は、ネイリスト自身の爪にも使える、爪に優しいカラーリングのテクニックを披露。 補強用のポリッシュベースコートに、速乾性の高いカラーポリッシュ、その上にソークオフのトップジェルを重ねるというテクニックを見せた伊藤さん。サンディングなしで塗布できる上、通常のジェルリムーバーをしみこませれば、コットンで拭くだけでオフが完了するため、爪を傷める要素がまったくなく、ジェルの積み重ねで爪が傷んでしまっている方にもおすすめの施術方法です。 ジェルでコーティングしているので、ジェルと同様に2~3週間程度の持ちを実現させ、普段さまざまな溶剤を触るネイリストにも有効ということで、受講者のみなさんもすぐに実施できると真剣にメモをとっていました。
全体を通して、実際にサロンでお客様に満足してもらえるポイントを交えた解説がなされ、サロンワークに生かしやすい、より実践的なセミナーとなりました。受講者のみなさんは、基本となるケアを改めて見直すことで、より多くのお客様に満足いただける施術について考え直す良いきっかけとなったようでした。
次回は、JNA常任本部認定講師でマスターエデュケーターである長谷真弓さんが登場!「サロンワーク対応のスカルプチュア×ジェルテクニック」と題し、サロンワークにすぐ活かせる、とっておきのポイントを詳しく解説していただきます!