（2015年4月10日（金）13：30〜16：30）
第34弾の今回は、ネイルケアのスペシャリスト、伊藤朋子さん（JNA常任本部認定講師・ME）が登場。「今だからたいせつ！癒されるネイルケアテクニック」と題して、ネイリストには欠かせない、ケアの細かな技を披露してくれました。
前半は、ケア工程のひとつひとつをデモンストレーションしながら解説。 最初に行ったファイリングでは、実際の動きに詳細な解説を交えて実施。バリは出てしまったら取り除くのが原則ですが、まずは出ない角度でファイルすることがベスト。エメリーボードをかける際は45°（エッジ断面の90°）を心がけることが大切であるとお話ししてくださいました。
また、ケアの際、お客様が、リラックスできるような配慮についても解説。 「バスソルト入りフィンガーボウルを使うこと」「プッシュアップの際に押し付けがちな自分の指を、なめらかにお客様の指の上を滑らすこと」「常に金属があたっている不快感を軽減するために、ニッパーを当て続けるのではなくガーゼクリーンナップとニッパーを交互に行うこと」など、お客様がサロンで過ごす時間をよりよいものにしようという伊藤さんの細やかな心遣いを自身のサロンに持ち帰ろうと、受講していたみなさんは真剣にメモを取っていました。 前半の中では、改めてメタルプッシャーの持ち方や、ニッパーの動きなどを丁寧に解説してくれましたが、そういった基本をきちんとおさえたケアを2ヶ月続けることで、ネイルベッドの形を変えてきたという伊藤さんの話は、受講生を驚かせていました。
そして後半は、カラーリングを披露。 今回はパールホワイトや淡いピンクなどムラになりやすく塗りにくいカラーを敢えて選んで使用。どの色もポリッシュの基本的な持ち方などは共通していますが、パールホワイトは最初に掬ったポリッシュのみで一発勝負、ピンクやナチュラルスキンカラーは3回塗ってパーフェクトに完成させるくらいでも良い、と色によってベストな塗りは使い分けると教えてくれました。
そしてそのカラーリングの練習については驚きの秘密が。 塗りムラが出やすい紙へ爪の型を描いたものに、ポリッシュを塗る練習方法が伊藤さんのお勧め。手軽に行う事ができるので、毎朝30分の練習を慣習化させることが大切と訴えた伊藤さんですが、数多のセミナーを施す立場になった今も、自宅のコーヒーの横にはこの練習セットを置き、毎朝30分この練習を行っているそうです。
プロネイリストとしての基本であり、かつ最も重要なケアについてのセミナーということで、質疑応答の時間にも「バリの除去について」や「ガーゼの巻き付け方」など活発に意見が飛び、受講生のみなさんは、細かな動作の一つ一つについて確認のできる貴重な時間となったようです。
次回は5月15日（金）小山カオルさん（本部認定講師・ME）が登場。数々の賞をとってきた小山さんならではの「～サロンワーク、検定試験、コンペにも対応！～究極のフレンチカラーリング＆ フレンチジェル」を披露します。
