(2015年9月11日(金)13:30〜16:30)
浮かない、折れないスカルプチュア〜プロネイリスト必見のポイントがいっぱい〜
今回のJNAスーパーライブは、黒崎えり子さん(JNA常任本部認定講師)が出演。国内のみならず、国外でのコンペティションでも数多優勝し、日本でのネイル人気を支えてきた一人ともいえる黒崎さんが魅せてくれたのは、スカルプチュア技術。「目からウロコ!浮かない、折れないスカルプチュア~プロネイリスト必見のポイントがいっぱい~」と題してわかりやすく解説してくれました。
この日のメインは、アクリルのナチュラルスカルプチュアのつくりかた。薬指をモデルに解説を交えながら実演してくれました。 まずは丁寧なプリパレーション。黒崎さんがプッシュアップでもサンディングでも特に注意しているのは、甘皮側のコーナーの部分。浮かないアクリルスカルプチュア・ジェルを作り出すためには、残りがちなコーナーのルースキューティクルまで処理をすることと、全体のサンディングだけでは残ってしまうコーナーのサンディングを1本1本丁寧に行うことが大切とのこと。サロンでは手間と時間がかかってしまうので敬遠しがちですが、このひと手間で持ちが大きく変わるので必ず行うべきポイントなのだそうです。
続いて、要となるフォームの装着方法。 大切なのは、その爪の形に合わせて装着するということ。特に爪が反っている人や極端に下がっている人への装着方法は、ホワイトボードで図を描いて解説をしてくれました。
そして、ミクスチュアをのせていきます。 ミクスチュアの上手な置き方は、何度も練習を重ねて、経験をつむことで技術を得ていけるもの。黒崎さんはこのミクスチュアの練習を行う際は、フリーエッジの部分とネイルベッドの部分の練習を分けて行うそうです。練習の目的をひとつにしぼることで集中して練習を行える上、工程を短くすることで硬化前にミクスチュアを除去してモデルさんの爪も傷めずに繰り返し練習ができるので、検定やコンテスト前には特におすすめしているとのことでした。
ミクスチュアをのせた後のCカーブのつくり方にもこだわりが。 カーブのないまっすぐな爪だと衝撃に弱いですが、適切なカーブをつくっておくことで強度を高める意味もあります。口頭だけではわかりづらいこの説明を、手元にあった紙で実演するアイディアは、複数のスクールも主宰する黒崎さんならでは。受講生も大きくうなずいてメモをとっていました。
そして、ライブの最後には、3種類のメンテナンスの方法を披露。 根本が浮いてしまった際の簡単で負担の少ないリペアの方法、フリーエッジに亀裂が入ってしまった時の強度を弱めないフィルの方法、そして、トラブル爪のカバー方法を教えてくれました。 特に、トラブル爪のカバーの仕方は、長年研究を重ね、数多くの爪にコンプレックスのある方に好評を受けてきた技術とあって、受講生も特に注目しており「傷があるときは?」「噛み爪の場合は?」等具体的な質問が数多く挙がっていました。
サロンでのジェル人気が高いですが、技術力も必要でネイリストのセンスが問われるアクリルスカルプチュア。その魅力を知ってほしいと、3時間みっちりその魅力を語ってくれた黒崎さん。具体的なアドバイスを受けた受講生のみなさんもアクリルスカルプチュアの良さを改めて感じたようでした。
次回10月15日の第40弾スーパーライブには、岩井智栄さんが登場。東京ネイルエキスポを1ヶ月後に控え、直前におさえておきたいフレンチスカルプチュアの技術を披露してくれます。お楽しみに!