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Vol.5

JNA創立30周年記念事業

vol.05 ネイルサロンとの幸せな出会い Part1

君島十和子(きみじま とわこ)

(フェリーチェ トワコ クリエイティブディレクター)

モデル、女優として活躍した後に芸能界を引退。二児の母を務めながら、美の体現者としての発信や、自身がプロデュースする化粧品ブランドの業務に携わっている。

大好きな美容を極め、自身の化粧品をプロデュースするに至った君島十和子さん。美に対して、細部まで大いにこだわりのある十和子さんの、手元や爪への思いを伺いました。


君島:実は20代の頃は爪にコンプレックスがありまして・・・

渡辺:えっ、それはとても意外ですね。どうしてですか?

君島:爪が大きいということがコンプレックスだったのです。私が20代の当時は、ネイルといえば、赤や濃いピンクなど華やかなカラーが流行でして…。

渡辺:そうでしたね。当時は口紅とネイルとを同じ色に揃えることがお約束でした。口紅の流行りが赤やピンクなどはっきりした色で、同じ色のネイルが必ずセットで発売されていましたね。

君島:短めの爪に濃い色のマニキュアを塗るのが流行ってきていて。確かに濃い色のネイルをつけると、手の甲の肌が相対的に白く見えてお得なのですが、私の大きな爪につけると存在感がトゥーマッチで。大きな濃い色の爪が視界に入るのが嫌で嫌で、立つ時にも手を隠すようなポーズをしてみたり、でも、そんなことをしていたらモデルの仕事にも差し支えますし。

渡辺:私も爪が大きいのでお気持ちはよくわかります。

君島:それで肌になじむ半透明色のマニキュアを塗ることにしたのですが、コンプレックスがあったせいか、手を大事に扱っていなかったのですね。爪に筋や凹みがあって、淡い色が自分ではきれいに塗れなかったのです。

渡辺:なるほど。それでネイルサロンでマニキュアをお願いしようということになったのですね。

君島:はい。ネイルサロンに行って、ナチュラルで透明感のある色をプロの技術で完璧に塗っていただくと、爪が肌と一体化して見えて悪目立ちしなくなるので、ほっとしました。そこから定期的に通うようになったのです。気持ちが軽くなるとだんだん手元にも自信が持てるようになりまして、少しずつ前向きになり、爪のケアについて学び、それまで手先を粗く使っていたことを反省もしました。

渡辺:具体的にどんなことを学んだのですか?

君島:爪まわりをマッサージして保湿することによって、生まれてくる新しい爪が健康的できれいな質になることを教わりました。マニキュアを塗るにしても、爪の形はどうするのか相談できることも知りました。オーバルな自然の形だけでなく、四角くもできるし、短くすることも長くして保つこともできるし、それによって手元のイメージが変わることもわかりました。

渡辺:小さなパーツですけれど、自在にデザインも可能だということですよね。

君島:はい。そしてプロの方に仕上げてもらって爪がきれいになると、自分でもきれいに使おうと思うようになりますね。爪が割れたり傷ついたりしないように、車のドアを開ける時には気をつけて持つようになりました。電話をとる際にも指先を揃えて静かに持ち上げるなど。手元に気を遣って動かすと自然に仕草もきれいになりますし、その結果、手全体のコンプレックスから解放されたのです。

渡辺:まさか、美の体現者ともいえる十和子さんにそのような隠れたエピソードがあったとは思いもしませんでした。

次回はパート2をお届けします。お楽しみに。

インタビュー

渡辺佳子
渡辺佳子

(わたなべ けいこ・美容ジャーナリスト)

80年代半ばより約30年に渡り、美容記事の企画構成や執筆に携わる。化粧品情報に限らず、 美や健康にまつわるさまざまなテーマで幅広く取材を続け、女性誌やweb媒体で情報を発信している。

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