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Vol.9

JNA創立30周年記念事業

vol.9 サロンとのつきあいで、ネイルのトレンドを楽しむ Part1

SAKURA
SAKURA

(モデル・ビューティジャーナリスト)

国内外でモデルとして活躍後、ビューティジャーナリストとして活動の幅を広げる。女性誌、Webの連載、テレビ・インタビューなどメディア出演多数。甲南女子大学にてファッション・トレンド講座を担当し9年目になる。外部有識者として日本ネイリスト協会の「トレンド設定会議」に参加。

いつもその時々のトレンドをうまくネイルに取り入れているSAKURAさん。ネイルサロンとのおつきあい法について伺ってみました。

渡辺:SAKURAさんは、ネイルサロンとはどういうおつきあいをしていますか?

SAKURA:ネイルサロンが日本に上陸してまもなくの時期から通っています。カウンタータイプのネイルサロンができたときに、さらに気軽にネイルケアやカラーリングがしてもらえることに興味を持ってからが、本格的なおつきあいかもしれません。スカルプチュアで長くしてみたり、アートをしてみたり、新しいものはすべてそのつどチェックしてきたと思います。近年はフットケアを含むスパ的なことまで行われるようになって、ネイルの世界にはこんなにものびしろがあったのだと驚いているところです。

渡辺:サロンに通い続けたくなる理由はどういうところにありますか?

SAKURA

SAKURA:プロにケアしてもらった後の甘皮のきれいさは、自分でした状態とは確実に違います。とくに私は甘皮が乾燥しやすかったので、自分のケアでは追いつかなかったこともあって。ニッパーを使ってきれいにしてもらう気持ちよさを一度知ってしまうと、続けたくなりますよ。それから、サロンに通うということは、ネイルのプロと話ができるということ。「ツメが大きいからアートのしがいがある」とか「スカルプチュアしなくても普通のツメにデコレーションできて、うらやましい」などと自分のツメを誉めてもらえたことも、モデルの仕事をするうえではありがたいことでした。

渡辺:まさしくSAKURAさんはモデルとしてパリコレにまでいらしていて経験豊富なので、撮影時に手やツメをきれいに見せるノウハウをいろいろご存じだと思うのですが、実生活でも応用できる心得がありますでしょうか?

SAKURA:プレタポルテのキャットウォークでは全身を見せるためにアクティブに動くことが主体でしたから、手のポージングまで意識することはなかったです。でも、オートクチュールやジュエリーのショーでは、指先まで神経を使わなければなりません。手をどう華奢に美しく見せるかとても気を使います。たとえば手を下に置いていると血管が浮き出てくるので、必ず上にもっていってポーズを取って見せるとか。手を開いてしまうと大きく見えてしまうので、立体的に見えるよう、手のひらを少しひねって、何かをやさしく包み込むような仕草を作るとか。ショーモデルの先輩がなさっていることを見て学びました。手の位置は、顔に近づきすぎても離れすぎてもいけないのです。身につけているアクセサリーを隠してはいけないので、首も耳も隠さないポーズ、服のラインを見せるためにウエストを隠さないポーズ、いろいろと鏡を見てあれこれ工夫して研究しました。

渡辺:なるほど。そういう研究を経て、次第にどの位置がベストかを学んで感覚で覚えていくわけですね。

SAKURA:はい。そうしたプロフェッショナルな手の置き場所や動かしかたで、身につけているものをよりきれいに見せるテクニックが、モデルとしての器量になるのだと思います。

第2回目に続きます。お楽しみに

インタビュー

渡辺佳子
渡辺佳子

(わたなべ けいこ・美容ジャーナリスト)

80年代半ばより約30年に渡り、美容記事の企画構成や執筆に携わる。化粧品情報に限らず、 美や健康にまつわるさまざまなテーマで幅広く取材を続け、女性誌やweb媒体で情報を発信している。

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