ネイルサロン、ネイリストの皆様へ
新型コロナウイルス感染症拡大にあたり
ジェルネイルを装着したお客様のアフターフォローと、
医療機関の一部検査においてネイルが及ぼす影響について正しく理解しましょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大により緊急事態宣言が発出され、皆さまのサロンにも大きく影響を及ぼしていることと思います。このような状況下、大切なお客様のために理解していただき、実行していただきたいことがあります。
お客様が外出を自粛されたり、サロンの臨時休業によってご来店いただけない状態が続いた場合、施されているジェルネイルがリフトしたり、リフトした隙間からグリーンネイルなど爪のトラブルが発生する場合もあるため、メンテナンスの重要性を正しくご理解いただくようにしましょう。
さらに、お客様が万が一感染、または感染の疑いがあり、医療機関で検査を受ける際には、検査の種類によってはジェルネイルやネイルポリッシュ、ネイルアートを落とす必要がある場合も考えられます。医療従事者の方がスムーズに対応できるように備えておくことはとても大切です。
お客様や医療従事者の方には、ジェルネイルが光硬化樹脂であり、オフするには専用の溶剤と手順が必要であることをご存じない方も多いと思います。これを機に、施したネイルに合わせて、お客様がご自身でできるオフの方法や、必要となる溶剤、ファイル等の準備もお伝えしましょう。
大切なお客様を守るための配慮は、医療従事者の方の負担を軽減させることにも繋がります。ネイリストの皆様の適切な対応が求められています。
2020年4月17日
NPO法人日本ネイリスト協会
医療機関で受ける検査の種類によっては、
ジェルネイル、カラーポリッシュ、ネイルアートなどをオフするように
指示される場合があります
※使用する装置によって異なる場合がありますので医療機関の指示に従ってください。
<レントゲン、CT検査>
胸部レントゲン、CT検査を行う場合は、問題ありません。
<酸素飽和濃度測定>
肺炎の場合、呼吸の状態を測定するために指先にクリップのようなパルスオキシメーターを装着して、酸素飽和度を測定する検査を行いますが、この検査には影響があります。爪の付け根に近いところに赤い光を当てて測定する装置ですが、カラーポリッシュやジェルネイル、立体的なパーツなどを装着していると、正確な測定が出来ないため、オフする必要があります。1本だけオフ出来ていれば大丈夫かという質問もありますが 、どの指でも測定できることが望ましいと考えてください。また、爪の長さに関してもフリーエッジは短めが望ましいです。
<MRI検査>
MRI検査は、非常に強い磁力と電波を利用して人体の様々な断面を撮影します。検査を受ける際には、金属類や磁気類のアクセサリーなどを外すように言われますが、金属のネイルアートのパーツも同様に外す必要があります。また、ジェルネイルやカラーポリッシュなどの顔料の中にも金属成分が含まれている場合があります。全てオフしておくことが望ましいと考えてください。
※爪の色は血液の色を映し出しています。入院加療が必要な場合には、爪の色に変化がないか観察されます。ネイルをオフして診療の妨げとならない配慮が必要です。
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