日本のトップネイリストを決定する「全日本ネイリスト選手権」のグラチャンに輝いた木村洋子が、ネイルケア&フレンチスカルプチュアのテクニックをいち早く披露いたします。コンペまでの練習方法や必勝法にナビゲーターの仲宗根幸子が迫ります。是非チャンピオンの技をご覧ください。
デモンストレーション内容
・ネイルケア
・フレンチスカルプチュア
ラウンド~カラーリング、プレパレーション~ハイシャインまで、各工程を丁寧に解説しながら仕上げていきます。また、練習方法や仕込み、当日のセッティング等も同時にお伝えいたします。
出 演:木村洋子さん(JNA本部認定講師・マスターエデュケーター)
ナビゲーター:仲宗根幸子さん
第63弾のスーパーライブは、14年間コンペティションに出場し続け、昨年の東京ネイルエキスポで、遂にプロフェッショナル部門総合グランドチャンピオンに輝いた木村洋子さんによる、デモンストレーション。新チャンピオンの技術を見ようと、今後コンペティション出場を考えている方や、高い技術をサロンワークに活かそうとしている方など、多くのネイリストが受講しました。
前半に行ったのは、右手のネイルケア・フレンチカラーリング。この日モデルを務めてくれたのは、長年競技のモデルとして木村さんを支えているモデルさん。ホームケアの協力をいただきながら、2週間ごとに木村さんのネイルケアを受けているそうです。その際に木村さんが特に気をつけているのが、キューティクルライン。毎回丁寧にプッシュアップを続けることで、次第にくっきりと綺麗なラインが出てくるそうです。もちろんこの技術は、普段のサロンワークにも活かされていて、お客様に対しても毎回キューティクルラインは念入りに手入れし、美しい爪作りをされています。
そして、ラウンドのフォルム作りで注意しているのは、中心の取り方。施術中は施術する指を持ってフォルムを作っているので、ラウンドのカーブが指の中心になっているかどうか分かりづらくなってしまいます。木村さんは、何度も指を上に向けて、指の中心から爪先まで見える状態にして確認。見方を変えてズレがないか、何度も確認しながらフォルム作りをしていました。
続いて行ったフレンチカラーリングでは、色の濃さの違うベースカラーのポリッシュを2本、フレンチ用の白ポリッシュとして濃度と色の濃さが違う3本を用意。ベースカラーでは、1度全体を塗った後、2度塗り目に少し濃いカラーで、キューティクルライン側を若干厚めに塗布します。肌との境目を際立たせて、ネイルの存在感をアップさせるために行っているそうで、チャンピオンならではのこだわりが感じられました。また、白ポリッシュは下描き、色をはっきりと出す、仕上げ、とひと塗りごとに役割が違うため、それぞれの役割にあった濃度・色を選択しているということでした。
後半、左手に行ったフレンチスカルプチュアでも、チャンピオンならではの細かなこだわりが散見されました。木村さんは、フレンチスカルプチュアは中指から始め、1本ずつ確実に、そして丁寧に進めていきます。例えば、フォーム装着の際、人差し指と親指で挟むと親指のほうに力が入ってしまうので、中央がズレてしまいがち。そこで、両手を使って挟むという工夫を行うなど、小さな工夫の積み重ねでチャンピオンの作品が出来あがっていることがよくわかる内容でした。
今年は、世界ネイリスト選手権への挑戦を視野に入れているという木村さん。90分で10本のフレンチスカルプチュアを仕上げられるか全く想像がつかない、と話した一方で、受講生らに「技術向上のモチベーション維持のためにも、ぜひコンペティションにトライして欲しいです。コンペティションへの挑戦は間違いなくネイリスト人生を豊かにします」と呼びかけていました。
次回、第64弾は大好評の国松美恵さんによる「プロネイリスト必見!指導者向け『イクステンション〜JNA認定講師資格試験対策編〜』&ダメージネイルの施術」です。