フレンチスカルプチュアの普段の練習方法や楽しく練習を続けるコツを公開します。ワンボールの細かな手順と全体で見た時に見栄えするポイントの解説。
世界チャンピオンが毎日行っているハンドでのワンボール練習の手順や、本番で失敗した時のリカバリー方法など、実践的な内容を伝授!毎日楽しく練習を続けるための工夫や、モデルさんとの信頼関係の築き方など、コンテスト当日の施術方法についてだけでなく、コンテストを通して感じた意義などをお伝えします!
出 演:池松まり子さん(「東京ネイルエキスポ2018」世界ネイリスト選手権チャンピオン/全日本ネイリスト選手権 総合グランドチャンピオン/JNA本部認定講師)
ナビゲーター:仲宗根幸子さん
第72弾のスーパーライブは、昨年の東京ネイルエキスポで、世界ネイリスト選手権と全日本ネイリスト選手権で、それぞれチャンピオンになり、歴代初の同時二冠に輝いた池松まり子さんが登場。チャンピオンの技術を一目見ようと、予約の時点で早々と満席になるほどの人気ぶりで、当日も開場前から列ができていました。
前半は、ハンドでの練習方法で、池松さんがほぼ毎日行っている「ワンボールノック」を披露。これは、フレンチスカルプチュア、ホワイト部分のアプリケーションの練習です。コンペの本番モデルさんと同じ長さのチップを練習ハンドに装着。モデルさんの爪に、ベストバランスで作れるように、同じ長さや量で繰り返し練習するそうです。それは、頭で考えるのではなく、体に覚え込ませて自然にできるようになるためです。
池松さんは、このワンボールノックのために、いつもサロンのスタッフより一時間早く出勤して朝練。サロン内のエアコンにタイマーをセットして、練習を始めるタイミングにはミクスチュアが扱いやすい適温になるよう温度管理もしているそうです。
また、池松さんは練習の時でも、コンペ本番と同じテーブルセッティングにしています。どこに何があるのか、自然と体が反応して、無駄な動きを省くよう日々体に染み込ませるためということで、その考え抜かれたテーブルセッティングについても解説。受講者のみなさんも興味津々で、セミナー後には、施術テーブルに人だかりができ、実際のテーブルセッティングを研究する方の姿も見られました。
後半では、実際のハンドモデルさんにフレンチスカルプチュアのデモンストレーションを披露。コンペの本番モデルさんには、二週間に一度練習させてもらっているそうで、協力的なモデルさんが、苦痛にならないように、練習中は楽しい話題で盛り上げる、という工夫も教えてくれました。
アプリケーションでは、手順を細かく解説。今回は池松さん特製の図解入り資料が配布され、受講者のみなさんは、資料を見ながら、メモを書き込みつつ受講できたので、より理解が深まったようです。
池松さんは、ピンチングの時にもファイルでエッジ部分の厚みを調整していました。これは厚みが均一でないとピンチも均一に入らないという理由からで、この時点で、アウトラインまでほぼ揃っていました。アプリケーションでほぼ理想の形に仕上げることができれば、ファイルの時間を省くことができ、時短に繋がります。
そして、仕上げのつや出しでは、練習時でも必ず新品のバッファーとシャイナーを使うというこだわりが。つや出しは必ず2回行うようにして、その時間を作るために、練習では常にタイムトライアルをしているそうです。しっかりつや出しをすると、出来上がりの見栄えもよくなると説明されていました。
池松さんは、ネイリスト歴23年のベテランですが、コンペに出るようになったのは、5~6年前。コンペの練習を通じて、練習仲間ができ、全国につながり生まれたそうで、さらに、結果が出せるようになってからは、セミナーなどの仕事も増え、サロンワークだけではない世界が広がった、とコンペへの熱い想いを語られる場面もありました。
練習をしていると、技術向上だけではなく、モデルさんとの信頼関係も大切にするようになり、ネイリストとして以上に、人として、成長できたとも話されていました。時間や経費はかかったけれども得るものが多く、今後は支えてくれた人たちに恩返しができるように、貢献していきたいとも語っていました。これからの池松さんの活躍にも期待したいですね。
次回、第73弾スーパーライブは、岩井智栄さんによる「アクリルの全て〜アクリルの持つ可能性、魅力~」をテーマに開催します。フレンチスカルプから、サロンで活かせるデザインスカルプまで、アクリルを上手く使いこなせるポイントを披露します。
次回も多数のご参加をお待ちしております。