イクステンション=長さだしではありません。イクステンションをしながら爪の歪みを補正したり、理想の形に近づけたりできます。
爪の特徴に合わせて、様々なイクステンション技法を使い、理想の“フォルム”を作り上げる方法をイクステンションの達人が丁寧に解説します。サロンワークでのフォルム作りと、サロンワークはもちろん、検定やコンテストにも使えるリペア方法などをモデルさんの手を10本使って時間の許す限りさせていただこうと思っています8種類前後の方法を当日デモンストレーションいたします。
出 演:長谷真弓さん(JNA常任本部認定講師・マスターエデュケーターリーダー)
ナビゲーター:仲宗根幸子さん
第75弾のスーパーライブは、世界ネイリスト選手権で2年連続1位、イクステンションの手腕も有名な長谷真弓さんが登場。長谷さんのテクニックをサロンワークでも活用しようと、大勢のネイリストが集まりました。
前半のデモンストレーションでは、チップオーバーレイとナチュラルスカルプチュアを、検定スタイルとサロンスタイルで作り分けて披露。フォーム装着の前には、ウォーターケアの重要性を語る場面も。フォームの装着では、カットするときの注意点を説明しました。その爪のイエローラインに合わせてカットするのはもちろんですが、長谷さんは、カットによりフォームの角度を調整していました。カットするとき、深くカットすると、フォームを装着したときに全体が上がり、逆に広めにカットすると、フォーム全体が下がります。このように長谷さんは、出来上がりのフォルムをイメージして、フォームを調整して装着するそうです。同じようにチップの装着に関しても、チップを無理矢理爪に合わせるのではなく、例えば下げて装着したい場合に、チップのトップエンドをカットする方法を紹介していました。
また、カットスタイルについては、JNEC1級ではスクエアオフですが、サロンワークではオーバルにすることが多く、それに合わせてCカーブを変えなくてはいけません。検定では、20~30%のCカーブを作りますが、カットスタイルがオーバルの場合、20~30%のCカーブだと上がって見え、伸びてきたときに不自然になるので、あえてCカーブを浅めに作っていました。サロンを出た後の日常生活を考慮し、試験やコンペの時の仕上がりとは、フォルムを変えているそうです。
後半では、チップや新素材を使ったサロンテクニックを披露。ジェルを塗布しても外すことができるフォームチップを使い、フォームを使った時のような長さ出しや、チップを使ったフローターなど新しい技術をデモンストレーションしました。チップを活用することにより、フォルムをいつも同じ形で簡単に形成でき、時間短縮にもなると提案していました。他にも、アクリルパウダーが、ジェルのようなミクスチュアになるモノマーを使った技術も紹介。アクリルミクスチュアの質感でライトに当てるまで硬化しないため、納得がいくフォルム作りができます。また、硬化時間に追われないので、アクリルスカルプチュアでのフォルム作りのトレーニングにもなります。長谷さんは、爪の状況や用途によって、素材や技法を変えて対応しなくてはいけないので、アクリルもジェルも扱えるようにしておくことが重要だと語っていました。
最後に長谷さんは「検定のテクニックがベースにあると思いますが、その応用で、アクリル以外の技術も取り入れて、サロンで提案していくと、今後、アクリルのオーダーも増えると思うので、いろいろ試してみてください。」とメッセージを送っていました。
次回、第76弾スーパーライブは、アジアネイルフェスティバル2日目、メインステージで開催します。デモンストレーターは、スーパーライブでも絶大な人気を誇る国松美恵さんで、「コンペ対策〜究極のネイルケア〜」をテーマに開催します。今後開催されるコンペに向けて、アジアチャンピオン、そして世界チャンピオンでもある国松さんのステージは見逃せません。今回は、参加費無料で予約も不要なので、この機会にレベルの高いステージをお楽しみください。