「ネイルサロン」は特別な場所である。飾る必要がないから「ネイルサロン」には行かない。このような感覚を持っている女性に「スキンケア」=「ネイルケア」の提供で気軽に「ネイルサロン」へ足を運んでもらいたいです。弱った爪を蘇らせたい、健康に戻したいと思っている女性を助ける「施す術」共有するスーパーライブにしたいです。
《参加者へ伝えたいこと》
私達の仕事は、指先という、とても敏感なところに触れる作業をしています。痛みを感じさせない事を、とても大切に心掛けています。その心はお客様に伝わり、お客様からも返ってきます。
出 演:伊藤朋子さん(JNA常任本部認定講師・グランドマスターエデュケーター)
ナビゲーター:仲宗根幸子さん
第78弾のスーパーライブは、今やネイルケアの第一人者と言っても過言でない、伊藤朋子さんの登場。久々のスーパーライブ出演とあって、待ち望んでいたネイリストも少なくありません。
今回はネイルケアをテーマに、前半は来場者の中からハンドモデルを選出し、リアルなネイルケアをデモンストレーション。後半は、ハイブリッドジェルを使った地爪の補修、補強を披露していただきました。
まず、まったく仕込みされていない状態の来場者のネイルケアから。若干、地爪に縦筋が出ているので、バッフィングして表面をならします。このとき使ったのが、目がしっかり残っている180グリッドのスポンジバッファー。よくこの状況では、240グリッドが使用されますが、かえって力を入れ過ぎてしまうので、良くないとのこと。これはカラーリングにもイクステンションのプリパレーションにも言えることで、ネイルベッドの表面がいかにスムースかどうかで、持ちが全然違うらしいです。定着を良くしようとして、無理に表面に傷を付けると、むしろ中浮きしやすいそうです。
表面とカットスタイルを整えた後、フィンガーボールに入れるところですが、伊藤さんはここでネイルベッドに美容液を塗りました。これはオイルでもいいそうで、浸透しやすくなるよう、シャイナーで小さいストローク掛けをしていました。しっかり浸透させるために3分程度放置し、その間にもう一方の手を施術。一般的に、カラーリングやイクステンションを装着する場合、油分は禁物です。しかしここで保湿することによって、地爪が健康な色になり、実際保湿された地爪を見てお客さんを安心、納得させることができます。その後、フィンガーボールに浸け、キューティクルクリーンの後、ブラシダウンで表面の油分を除去してしまえば、カラーリングにもイクステンションにも影響は出ません。プレプライマーで油分を除去しますから、なおさらです。保湿をしながらのネイルケアは、正に目から鱗といったところです。
伊藤さんは、痛みのないネイルケアを目指していて、メタルプッシャーを使用するときなども、指を握り続けないで、プッシャーの角度を変えるたびに握り直していました。握り続けると、お客さんの指は次第に痛くなってきますが、何度も握り直すと、むしろ指先の刺激にになって血行が良くなるそうです。
また、ガーゼクリーンでは、薄いガーゼでごしごし拭かれるのも痛いので、4枚重ねにして、指が直接当たらないようにもしていました。
キューティクルニッパーではあまりルースキューティクルを深追いせずに、いったん手前にあるものから除去し、もう一度プッシャーでプッシュアップしてから、再びキューティクルニッパーで除去していました。実際に、施術後に受講者の感想を聞いて見ると、まったく痛くなかったそうです。
お客様にお金と時間を使って頂くのに痛い思いをさせるから、サロン離れになると、セミナー中、伊藤さんは何度も話していました。
後半は、ハイブリッドジェルを使った地爪の補修、補強を披露。ここでは、次回オフしやすいように、ソークオフジェルのベースを使っていました。ジェルのオフもお客さんには負担になるので、なるべく手短に行うという配慮からです。
最後に「私たちの仕事は指先というとても敏感なところに触れる作業をしています。ですから、お客様には痛みを感じさせない施術をとても大切に心がけています。それはお客様にもきちんと伝わり、お客様からも返ってきます」とネイルケアを重視している伊藤さんならではのコメントをしていました。
次回、第79弾スーパーライブは、東京ネイルエキスポ一日目、メインステージで開催します。事前予約がない上、無料で参加できます!! 詳細については、協会ホームページ、特設サイトにて近日発表予定です。多数のご参加をお待ちしております。